アメリカのマザーロード・ルート66
投稿日時:2020/01/10(金) 18:00

実際にお客様のお声を聞くと道路でしょ?とか、ドラマでしょ?とか、歌の名前でしょ?とか色々な答えが返ってきますが実はどれも正解です!
始まり
簡単に言うとルート66(国道66号線)は1926年に作られた国道の1つで、イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ全長3755㎞の8州を通る道路です。
全体的に平坦な地形だったため日増しに交通量が増え、中西部から気候の良い西海岸へ移動する農家の為にも役たちました。この辺りはジョンスタインベックが「怒りの葡萄」で描いています。大恐慌(1929)の時代でも沿道はレストランや雑貨店などで賑わいをみせていました。
繁栄

1950年に入りアメリカ国内では気候の良いカリフォルニア州ロサンゼルスへの観光の人気が高まります。さらに沢山の人々がルート66を利用します。この頃には沿道ではマクドナルドなどのドライブスルーなどのファーストフード産業も栄えます。ちなみにマクドナルドの一号店は今もシカゴにあります。
このように時代と共に様々な顔を持つルート66はただの道路ではなく、小説、映画、テレビドラマ、音楽と色々な所で取り上げられています。アメリカの文化を形成する上で重要な役割を担い、アメリカと言う国はルート66と共に栄えていったのです。
終焉
ただしルート66の繁栄も長くは続きませんでした。第二次世界大戦後の景気の良すぎるアメリカにおいては現状の国道(ルート66も含)では増えた交通量を裁ききれなくなっていたのです。時の大統領アイゼンハワーはドイツで見たアウトバーンを習い、アメリカにもさらに大きな道路の建設に乗り出しました。
各国道の沿線の街では反対運動が行われましたが、1953年オクラホマ州を皮切りに州間高速道路がどんどん作られていきました。
1984年、I-40号線(州間高速道路)が完成しルート66はその役目を終えました。
ルート66の多くは州道、郡道、市町村道、私道となり完全に使われなくなった部分もあります。一方で保存されている部分も数多く存在し、現在でもルートの80%以上は車でたどることができます。
復活
1990年アリゾナ州とミズーリ州でルート66協会が発足し、正式に歴史的街道を宣言します。それに続きその他の州もルート66協会を発足し、次々と国の指定景観道路に指定されて行きます。
沿道の街では街おこしもかねて古い建物の外見だけをそのままに、中を改装してお土産屋さんやレストランをして利用しています。モーテルも当時さながらのとても雰囲気のある場所もあります。
今では昔の古き良きアメリカをテーマにした大きなイベントなども開催され、多くの人で賑わいをみせています。
2006年公開のディスニー映画「カーズ」ではルート66沿線の小さな街を舞台として取り上げています。
ルート66とツーリングツアー
弊社のツアーではラスベガスを起点としたツーリングツアーにはルート66の街が必ずと言っていいほど含まれています。
特にセリグマン、キングマン、ウイリアムズでしょうか。ご希望の方にはさらに小さな街も訪れる事もできますし、実際にルート66を走る事もできます。
通常の観光では行けないルートを巡り、名物カフェなどで食事をしたりも可能です。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください!
今後は実際のルート66の街をご紹介していきたいと思います。お楽しみに!