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アメリカからの帰国レポート①(コロナについて⑨)

投稿日時:2020/11/06(金) 09:00

11月1日より9ヶ国が感染症危険情報のレベルを3から2へ引き下げられ、それに伴い入国の際の検査が不要となりました。

もちろんアメリカはその対象ではなくレベル3の「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」のままなので、アメリカから帰国の際に検査は必要です。

まだまだアメリカに行く気はないけれど、検査ってどんな?どれ位時間かかるの?隔離されるの?陰性だとしても?と、色々と気になる事があるかと思います。

そこで今回は先日ラスベガスに住んでいるスタッフが日本に帰国した際のレポートをお伝え致します。

このレポートはアメリカに住んでいる日本人がアメリカから帰国した際のレポートです。外国人が日本に入国するのとは条件が異なりますのでご注意くださいね。また検査などは流動的です。必ずしもいつも同じとは限りません。このレポート日がこうだったとの事実をして参考までにご覧ください。

アメリカからの帰国は10月の中旬です。ラスベガスからサンフランシスコ経由でユナイテッド航空(以下UA)で成田へ帰国です。

まず予約をした段階でUAから日本の入国条件のメールがきたようです。
・日本国民であること
・国の入国許可があること(永住権やビザなど)

要は日本への観光客は入国できないという事です。
さらに、外国籍の人には72時間以内の発行の陰性証明書が必要とも記載がありました。(日本人は必要ありません)アメリカは日本に比べどこでも簡単に検査ができるので良いですね。しかもほとんどが無料です。


帰国の当日、ラスベガスの空港でも上記の念押しの確認があったようです。無事チェックインを済ませ、セキュリティチェックへ。ラスベガス空港のセキュリティチェックは時間帯によっては大変混雑するので、普段はすくなくとも2時間前には列に並ぶようお客様へご案内しているのですが、今はそこまで混雑していません。

 それでも空港内は思ったより人がいました。
 国際線に比べ国内線の利用は
 ずい分増えているようですね。

 時間が来て機内へ。
 機内で接触を減らすため
 座席番号の大きい人(機内の後方)から搭乗です。



UAだけではありませんが、どこの航空会社も機内ではマスク着用が義務付けられています。ない人は機内でマスクをくれます。

機内サービスについてですが、国内線はドリンクのみでカップでなく缶ごと渡されます。日本人にはちょっと飲みきれない量ですよね(笑)

曜日や時間帯にもよりますが、この日は機内はガラガラだったようですね。特にラスベガス便は曜日によってかなりの混雑状況に差があります。

サンフランシスコに到着後はゲート移動のみとなりますので、どこで検査があるとかではありませんでした。

サンフランシスコ空港は西の玄関口の大きな空港の1つです。いつもは賑やかですがやはり国際線のターミナル内は空いています。

いつも大行列のセキュリティチェックも今日はガラガラでした。



国際線も国内線同様後方席の人から搭乗です。もちろんマスクは着用です。陰性証明書の確認もありました。(外国籍の人のみ)
本来なら満席だと250人位の乗客なのですがこの日は約50人位。30人位が日本に帰国する人(日本人と外国籍の人)で残りが日本で乗継の人です。

機内サービスですが通常席に既に置いてある毛布や枕はありません。必要なら声をかけてくださいとなっています。
ドリンクは缶ごとサービス。機内食は普通にサービスされました。


 機内では4枚の用紙が配られます。
 ①いつもの税関申告書
 ②入国される方へ検疫所からのお知らせ
 (行動指針)
 ③厚生省からのお知らせ
 (滞在先の確認)
 ④厚生省からのお願い
 (LINE登録)

 内容はかなり重複しています。
 お役所仕事だからしょうがない。
 機内にて事前に記入します。


成田空港に到着しました。
本来ならぞろぞろと適当に前方から降りるのでしょうが、今は違います。

まず、全員機内で待機です。
最初に乗り継ぎの人から降機します。それも便ごとに呼び出され、それぞれの係に誘導されて次の搭乗口に移動するようです。

すべての乗り継ぎ便が終わったらようやく日本入国の人が降りれます。
順を追ってみると、以下の通りです。

①降機後係の誘導に従って歩き、税関審査手前の少し広いスペースにパイプ椅子が並んでいる場所に案内されました。
 少し離れた場所にも同じようにパイプ椅子が並んでいて、到着便ごとに場所を分けています。

➁税関の係に機内で記入した書類を渡しチェックしてもらいます。

③書類がOKならその先の(すぐそこ)パテーションに区切られた場所へ移動し唾液の検査へ。
 既に他のブログ記事などでもありましたが、レモンと梅干の写真が貼ってあります(笑)

④唾液を提出し番号札をもらい移動します(流れに沿って、そこにしか行けない導線が出来ている)

⑤待機所。ここは色々な便の人が混在して待っています。税関の係に少し質問や入国後の滞在指針を念押しされ指定席へ案内されます。

⑥1時間程待機。その間、トイレや水分補給(お水サーバーあり)などOK。

⑦番号呼ばれ移動し結果を聞く。陰性証明書もここでくれます。

⑧晴れて入国検査へ。(いつもと同じ)

⑨ターンテーブルへ移動。既に荷物はターンテーブルから降ろされ、便ごとにまとまっておいてあります。

⑩荷物を持ち税関へ。ランダムで荷物を開けられる。普段より多くの人を開けているように感じました。

飛行機が成田に到着後ここまでかかった時間は約1時間半位です。思ったより早かった。
これは曜日や時間帯に大きく左右されるのであくまでも参考程度に考えてください。

⑪ようやく出口へ。
ここで確認なのですが検査で陰性が出ても自由ではありません。行動に制限があるのです。
・公共交通機関の利用禁止
・不要不急の外出は避ける(2週間)

以上、これだけです。一部の偏った報道で皆さんは帰国者は一様にどこかの施設に隔離されると思っているかもしれませんが、そんな事はありません。ルールを守れば普通の生活が出来ます。
外にでて散歩やマスクをちゃんと着用すればコンビニ・スーパーなど買い物もできます。不要不急の外出に該当するような事を避ければ全く問題ありません。

そしてこれに基づき公共交通機関の利用ができないので成田空港からの移動に制限が出てきます。選択肢としては
①レンタカー
➁送迎サービス
③誰かに迎えに来てもらう
これ位でしょうか。

余談なのですがじゃあ電車の乗ろうとしたら止められるのか?と思うのですがそんな事はありません。普通に乗れちゃいます。(これについては成田空港レポートも後日アップしますのでご参照ください。)
GOTOトラベルなどでも問題視されている、性善説によって入国の水際対策も成り立っているのです。

かと言って、旅行業にたずさわっている私たちはルールを守り安全に正しく行動するべく、今回は検査にどれ位時間がかかるのかも分からず不安だったので、成田空港の近くに事前にホテルを予約しておきました。
あれ?じゃあ成田からホテルまではどうやって移動するの?となりますよね?

ご安心ください。成田空港と周辺ホテルは陰性者専用のシャトルバスが1時間に1本運行しています。

乗車時に陰性証明書を提示してホテル名を告げます。全部のホテルを網羅しているわけではないようなので、もし該当ホテルが無ければ近くのホテルまで乗車しそこから歩いて移動となります。

ここでもまたご注意ください。ホテルを予約する際に帰国者を受け入れているホテルとそうでないホテルが存在します。成田周辺のホテルはありがたいことにどこも受け入れ可能です。ただし予約の際に申告しなければなりません。滞在階などを管理したり朝食を別にサービスするなどあるようです。

都内のホテルなどではホテルのポリシーで帰国者を受け入れしていない所もありますので充分ご注意ください。

こうして無事にホテルにチェックインをし、翌日家族に迎えに来てもらい自宅に帰る事ができました。

今回はここまで。次回は自宅に戻った後、保健所からの連絡など待機生活と今の成田空港の状況をレポートします。


皆さんが気軽に海外旅行をする日はまだまだ先ですが、どうか一日でも早くその日が来るためにルールを守り楽しく安全にお過ごし頂ければと思います。
また、アメリカに滞在してやむを得ず日本に帰国した家族やお友達にはどうぞルールの元、優しく対応して頂ければと思います。


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